Atelier はなた 花田 恵さん Megumi Hanata
仙北市田沢湖生保内
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顔写真 身近にあるものをみつめ直すと気がつかなかった魅力を発見することがある。いつもあるもの、あって当然と思っているもの、そうしたものの魅力に死角があることは意外に多いのかもしれない。紙もその一つだと花田さんは言う。
 「紙は暮らしの身近にあるもの。身近すぎて普段あまり意識することはないかもしれないが、手触りの良さや、ぬくもりある風合いなど、魅力は数えきれないほどある」
 花田さんは紙の質感を生かした作品をと、さまざまなペーパークラフトをつくる。例えば、カードを開くとモチーフが飛び出すポップアップカード、柔らかな光の出るランプシェード、オブジェなど。つくるものによって紙の種類や厚さを変え、イメージを自在に表現する。作品
 「ペーパークラフトは一見難しそうでもコツをつかむと簡単。どんなものでも形にできる。夢や想像の世界まで形にできるから面白い」
 図面を引き、パーツを切って、時間をかけて丁寧に組み立てていく。するとまた紙に魅了されるのだという。
 「紙に触れていると穏やか気持ちになる。紙は木からできている。もともと自然のものだから素朴で優しい」
 すさんだ出来事が多い世の中だから、少しでもホッと感じてもらえる作品を…。そうした思いから生まれる紙のオブジェ。作品に託した優しさが冷えた心を温かく包む。