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体臭にはどういうものがありますか?
一般的に体臭には腋のにおい、足のにおい、口のにおい、頭髪のにおい、生理のにおい、老人のにおいなどがあります。体臭というのは、個人の好みや嗅覚の個人差でその感じ方が変わるため、いろいろと難しい問題があります。特に最近は、若い人を中心として過度に「きれい好き」な人が増えてきたため、本来は全く他人に不快感を与えるような体臭を持っていないのに、それがあるかのように感じてしまう「体臭恐怖症」とも言うべき人も増えています。
体臭はどうしておこるのですか?
人間の皮膚において「汗」を作る器官を「汗腺」といいますが、その種類は大きく分けて二つあります。一つは、「アポクリン汗腺」といい、毛に付属して存在しますが、その分布は、腋の下・陰部・顔面の一部・外耳道・瞼に限られています。ちなみにこのアポクリン腺が変化したものが乳腺です。この汗腺は、人間では思春期以降に性ホルモン影響を受けて発達します。もう一つは、「エクリン汗腺」といい、体表のどこにでも存在し、直接皮膚の表面に開口して汗を出します。従って毛の存在しない足の裏や手のひらにも存在します。この汗腺は、汗を分泌することにより主に体温調節を行っています。
腋のにおいは、アポクリン腺で作られた汗に起因していることがわかっています。このアポクリン腺で出来た汗はそれ自体ににおいがあるわけではなく、皮膚に存在する細菌によりその汗が分解されてにおいの成分が作られることが証明されています。腋の下は、温度も高く一定しており、アポクリン腺も豊富に存在するため、においが生じやすいと言えます。また、アポクリン腺が未発達である思春期以前に腋のにおいが生じることはありません。足のにおいは、これとは異なりエクリン腺で作られた汗に起因すると言われています。これも、汗自体ににおいがあるわけではなく、皮膚に常在する細菌により汗の一部の成分が分解されるために生じることがわかっています。
体臭を予防するにはどういうことに気をつけなくてはいけませんか?
「体臭」を予防するためには、以上のようなにおいの成因を良く理解した上で対処することが重要です。つまり、1)なるべく汗をかかない、2)細菌をなるべく繁殖させず、汗を分解しやすい環境を作らない、3)出来てしまったにおいを消す・または他のにおいで置き換えること、が有効です。
1)は、特に足の場合重要です。長時間靴・靴下を履きっぱなしにしない・こたつに長時間足を入れっぱなしにしない・通気性の良い靴を履くように気をつけましょう。また、飲酒・喫煙・香辛料などのにおいのある食品素摂取を避けることやコーヒー・コーラ・チョコレートなどの発汗を誘発するようなものの摂取も控えましょう。市販の制汗デオドラント剤でもかなり汗の分泌は抑制されます。
2)については、腋の下・足ともに毎日の入浴と石鹸での洗浄を心がけ、場合によっては市販のウエットティッシュや油とり紙などを外出先で使うのも良いでしょう。足の場合、足白癬(水虫)などの炎症性病変があると細菌の増殖を助長しやすいので、その治療も行う必要があります。また、最近の制汗デオドラント剤には、抗菌成分が含まれていることが多いので、こういう面でも有効と考えます。
3)については、市販の制汗デオドラント剤が大変有効です。最近市販されているこのような製剤は、みな比較的有効性が高いのですが、一日一回の使用では完全に体臭を抑えることができません。一日に数回の使用が必要です。
以上のことを守っていただければ、多くの体臭は防ぐことができるはずです。暑く、汗をかきやすい時期を少しでも快適に過ごすための参考にしていただければ幸いです。
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